2022年3月13日、息子たちが無事に地元のスポーツ少年団の野球チームを卒業(卒団)しました。
卒業といえば、尾崎豊、斉藤由貴、ラムーの菊池桃子を想起してしまいますね。卒業三羽烏と命名してしまいましょう。
長文になりますが、個人的の想いを記録として綴っておきたいと思います。
チームの門をたたいたのが、2020年6月21日(日)。
本来なら5年生になってすぐにジョインしたかったのですが、コロナの影響で練習が中止の状況で、数ヶ月ずれ込んでの入団になってしまったのです。
野球を始めたばかりの息子たち。
満足にボールも投げることができず、私が投げたボールもビビって腰がひけてしまう始末。。。
この先、試合に出れたとしても、怪我をしてしまうんじゃないかと心配になったあの頃。
んん~、懐かしいですね。
しかし、しかしです。
1か月ごとに少しずつではありますが成長してきて、秋ぐらいにはキャッチボールらしくなり、徐々に形になってきたのです。子どもの成長の傾きの高さを思い知ることになりました。
父親になったばかりの頃は、息子とキャッチボールをするのが夢だったことをふと思い出しましたが、
その想いよりも、このときはチームの迷惑にならないようにと、私も必死にゲキを飛ばしていました(もちろん唾液はマスクの中よ)。
初めての試合は2020年7月。本宮まで遠征しての練習試合。
もちろん、チームの役にレベルにはなく、大さじ2杯程度の迷惑で済みました。
かなり、緊張していたようで、見ているこちらまで緊張が電波してきましたね。
うちの息子のときは「5ストライク」にしてほしい! そんな親バカ思考になっていたのもこの頃でした。
5年生の冬。
ひと山越えると成長すると言われる3歳の競走馬のように、彼らもそうなっていきました。
プロ野球にも興味が出てきて、巨人と広島を応援するようになります。坂本選手と菊池選手が贔屓でしたね。冬の間に、YouTube動画を何度か一緒に観たのかな。
冬の練習は、体育館がメイン。
大縄跳びを親子で飛び、親が子どもの足を引っ張り、罰ゲームでは子どもたちと一緒にヒンズースクワットを300以上やらされて、私の足は破壊寸前・・・。
痛々しい思い出です。子どもたちはケロッとしていましたね(カエルかよ!?)。
学年が1UPし、いよいよメインの野球シーズンが始まりました。2021年度です。
当シーズンは試合が通常通り行われるようになりました。
息子の1人は常時試合に使ってもらえましたが、もう1人は出れたり出れなかったり、ラジバンダリ。。。
時々試合に出れても、なかなか結果が出ずに歯痒い想いをしたはずです。
そんな様子をベンチから見ていて、私も魂のスイッチが入りました。
毎日、子どもたちと野球を通して関わっていこう! そう胸に誓った6月上旬。
このときの私は、中畑清ばりに燃えていたかもしれません。
それから毎日、なるべく仕事を早く切り上げて、10分でもいいから室内キャッチボールや室内バッティング練習を継続しました。
さらに一流の選手の言葉に触れるのが一番と思い、ノートに為になる名言を書くことも日課にしました。
もちろん、土日は実践練習。チーム練習の前には、1人30分ずつの個人練習(私は1時間)をやり続けました。
そんな努力の甲斐があったのか、息子も少しずつ自信を取り戻せたのか、夏以降は試合には出れるようになりました。
ただしコロナの猛威(第5波)もあり、試合数は激減してしまいましたが・・・。
チームの記念大会は、息子2人とも試合に出場できました。
一生懸命に歯を食いしばってプレーをしている姿をみていた私に、もう親バカ思考はありませんでした。
それぞれ1人の男としての尊敬の気持ち、それを感じていたのです。
最後の試合は12月11日。
貧打で快音がなかなか出なかった息子から、ついにヒットとわかる会心の一撃が飛び出しました(レフト前ヒット)。
さらにもう1人も、すべての外野フライのノーエラーで守りきりました!
残念ながら最後の試合にもかかわらず、私は受験した資格の認定試験があったため、肉眼で観ることはできませんでした。
後日ビデオ撮影したもので観たのですが、もう感動でした。6月から家族というチームで頑張ってきたことが報われた気がしました。
「感動した!」と、小泉元首相ばりに興奮した私。
もう、心を熱くさせてもらえましたね!!
最後になりますが、スポーツ少年団に参加して、私なりに感じた3つの学びを書き綴ろうと思います。
第一に「家族で共有した時間の大切さ」を学びました。
毎週毎週、家族でグランドに行くという「家族習慣」の時間でした。
特に貴重だったのは、練習が終わってから息子たちに話をすること。
「今日の練習、どうだった?」と軽く聞くだけでも、彼らにとっては良かったはず。
うまくいかなかったときに限って、沢尻ばりに「別に」という返答が返ってきたものです。
中学校以降は、ここまで濃密な家族共有時間を捻出することは無いことでしょう。
第二に「成長する手段」を教えていただきました。
目的は、野球を上達し、チームの勝利に貢献すること。そのための手段は、はっきり言って無限にあります。
個性と個人の特質に合わせてどんなやり方を選ぶかは自由。
我が家としては、コツコツと習慣を変えることでレベルアップを図ってきました。
自分に合ったやり方を実践していければ、彼らの成長を邪魔することなく、むしろ後押しできる気がしています。
最後は「チームワーク(絆づくり)」の大切です。
野球にかかわるのは子ども達だけはありません。監督、コーチ、子どもたちのお父さん・お母さん。
全員の連携が取れてこそのチームになります。これまでは、個人活動ばかりでしたが、団体競技を通してチームづくりの難しさを学ばさせていただきました。
このように、2年弱という短い期間ではありましたが、貴重な経験をさせていただきました。
卒団式では、スコアラーとして年間のチーム・個人の結果発表も行い、最後の仕事も何とかまっとうできたかと思っています(かなり厳格な雰囲気と、久々の対面のプレゼンで緊張してしまいましたが・・・)。
さあ、彼らもいよいよ中学生。
今度は勉強のサポートを中心に彼らとは関わっていくことになりそうですが、このスポ少で学んだ経験は必ず武器となるはずです。
もしこの先、壁にぶち当たることがあっても、ジャッジは程々にして、1人の人間として勇気づけをしていくことができれば本望ですね。
もちろん彼らの成長に負けないように、私も全力で前に進んでいく所存です。